なつめ

侍タイムスリッパーのなつめのレビュー・感想・評価

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)
4.2
大河ドラマのチョイ役で覚えた山口馬木也が主役ということで、何十年ぶりかでロサ会館へ。タイプスリップもので入れられる笑いをきっちり詰め込みつつ、ラストで会津藩士の魂を見せてくれてたいへん満足した。もうちょっとテンポよくできないかとか、ヒロインも敵もずいぶんいかにもな造形だったなとかは思わなくもないけれども、『八重の桜』を震えながら観ていた会津シンパなので、主人公の感情の動きに納得感があった。

ひとびとがガラケーを使っていたし各種インテリアが昭和だったのは、令和を舞台にするともはや時代劇の生き死にを云々できないほど時代劇が廃れてしまっているからということなのか。男の人が美しい所作と布をたっぷり使った衣装でかっこよくみせられるのは時代劇なので、なんとか続いていってほしい。
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