なつめ

十一人の賊軍のなつめのレビュー・感想・評価

十一人の賊軍(2024年製作の映画)
4.2
これはべたべたしてなくて好みのエンタメ時代劇。2時間半の間、残り時間を知りたい気に全然ならなかった。今どきの「絆」的価値観で話が展開するところには「21世紀かよ」と気がそがれなくもなかったが、ほぼほぼ好み。みんな言ってますが最後の仲野太賀かっこよかったね。素の顔のつくりはふつうのにいちゃんなのにね。まあ仲野太賀だけじゃなくて、賊軍も官軍も同盟軍もそれぞれに悪かっこいい、いいものを観た。

主役級の二人は設定上わりと一本調子なキャラなので、そこに尾上右近がにょろにょろしている加減が本当に良かったし、本山力の殺陣がすごい。中盤で二人まとめて相手にしてるシーン、顔に怪我しそうで実に迫力があった。なんだこの爺さんはって思いながら話を追っていって、ああそうなの!ってなるカタルシス。
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