キリエのうたのまゆのネタバレレビュー・内容・結末

私岩井俊二トラウマレベルで苦手で…北斗担としては行かないとと思ってたけど、めっちゃ無理で途中退出とかする羽目になったらどうしようと思ってドキドキしながら行ったのですが、感動しました。

アイナの歌と一人二役、危なっかしい広瀬すず、大きすぎる後悔を抱える北斗、それぞれが切なくてざわざわして、書きながらまだ頭の中で音楽が鳴ってる。

広瀬すずが痛々しかったな、、女を売りにして生きる母と祖母の生き方が嫌いと言いながら、自分も女を武器に大金騙し取ってて。明るく振る舞っているし本当に優しい子だけど、なぜか友達もいないし進学のチャンスを逃した傷も大きい。逆によくひねくれずに（ひねくれてるけど）ルカに優しくしてくれてるなあ。というか、娘の学費出してあげるとか言って近づいてきた男と結婚しちゃう母親と似てるのかもしれない。自分を大事にしてないのが痛々しい。
そして最後はやってきたことが自分にはね返ってくる。アイナの歌唱と広瀬すずと青い花束と血が美しくて…



最後に北斗の話ですが、かっっっっこよ…かっ…た…。
もちろん映画は真面目に観てたし（フォロー）贔屓目とかじゃなく演技がすごく良かった。あの色恋にうつつを抜かしたゆるゆるふわふわだけど一応真面目なはずのお坊っちゃんの苦悩と罪と後悔と懺悔を美しく表現してて、わ…ってなった。取らなきゃいけない責任とずるい考えの間で揺れているのがすごく見てて辛かった。またルカとキリエがそっくりなんだよな…（そりゃそう、どっちもアイナ）
あと、かっこよかったです。かっこよかった。かっこよかった。前髪長くて目が隠れてる髪型と暗い性格、服装が好みすぎて、真面目に映画観てるのにすっごいドキドキして困った。ギター練習してるのは知ってたけど、歌声まで聞けて、急にいつもの北斗で笑っちゃった。広瀬すずの「歌うんですかw」もちょっとおもろかった。
北斗、私に新海誠の次に岩井俊二まで克服させてくれてありがとう。



最後に、震災ものだって知らなくて…すずめの戸締まり以上に地震のシーンが怖いので、気をつけたほうがいいです。めっちゃ揺れてる北斗が見たいのに、怖くてスクリーン見れなかった。