まゆ

そして、バトンは渡されたのまゆのネタバレレビュー・内容・結末

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます


え?評価たかっ

どこからつっこめばいいか分かんないような変な話だと思った。同時に、これに感動できない自分のことを嫌いになりそう。

優子にとっての元気なママでいるために奮闘した梨花のエピソード自体は、「ライフ・イズ・ビューティフル」と共通した美徳を感じるなと思ったんだけど、そのためにまわりが小道具として使われすぎなところが??納得いかなかったのかな??納得いかなすぎて何が気に食わなかったのかも分からないんですけど。
優子はいつまでも子どもじゃないし、まず誰かの所有物ではないだろ。優子に満足な暮らしを与えてあげるために他人に頼るのは分かる(分からない)けど、それがピアノを与えてくれるお金持ちとの結婚だったり安心を与えてくれる森宮さんとの結婚だったりっていうのが、美談をカバーして有り余るほど相手に失礼だと思うんだけど。これ話として成立する?相手の男性、これ受け入れられる人いるか?単純に実の父親である水戸から優子を奪って、父親を次々交代させた人になってません?梨花。

最後に「そしてバトンは僕に〜」って、まさかの早瀬が言うけど、はあ?お前に渡してねえよ。優子は自分で幸せになれるだろ。なんなの?原作者は女性なのになんでこんなにパターナリズム感じるの??
てか早瀬は音大を辞める理由、料理人を目指す理由、やっぱりピアノをまた始める理由を納得いくように説明してもらっていいですか?こんな二転三転男に優子渡せるかよ。あと10年経ったらまた来い案件だよ。

優子が最初みぃたんって呼ばれてて、それで一見みぃたん=優子だって分からないようになってるけど、その程度の仕掛けで何がしたかったの?最初から優子だって分かりづらくする理由は?
あと、優子が世界を美しいものとして受け取りすぎる。これだけの生い立ちと親の交代劇を見せられて、なんでこんなにまっすぐで素直なんだよ。なんで自分を置いていったはずの梨花の教えをいつまでも忠実に守って、血も繋がってないのに一生懸命育ててくれてる森宮さんに「だからモテないんだ」だの「なんでママの病気に気づかなかったんだ」だの言えるの?あと、実の父親に今更会いに行くのはやめろよ普通に。

実の父親に今更会いに行くなで思い出したけど、藪蛇キャラが多いというか、なんで梨花が隠し通そうとした病気と死のことをわざわざ優子に伝える??そこまでの努力が水の泡ですけど大丈夫??全部を無粋に明るみに引っ張り出す以外の解決方法って存在してないんですか?????

梨花に対しては基本ポジティブな印象が残ってるんだけど、石原さとみの演技にはうんざり。テンション高すぎて胸焼けする。明るい演技のバリエーションこれしかないの?
あと、梨花が優子の結婚に喜んでウェディングドレスを選びに行くのは切なくて泣いたんだけど、普通に勝手に選ばないでほしくね?使わないわけにいかなくなるし。


原作はどんなんなんだろ。きたる「夜明けのすべて」を観るための予習だったんだけど、無理だったらどうしよう。北斗が私に克服させる3人目は瀬尾まいこなのかな。
まゆ

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