Taiga

キリエのうたのTaigaのネタバレレビュー・内容・結末

キリエのうた(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

おれ別にフェミニストでもなんでもないんだけどさ。

随所に女性が軽んじられてるような、結局無力だよ、って突きつけられてるような描写があって辟易した。

広瀬すず演じる、一条逸子もとい広澤真緒里は、女を使って生きている祖母や母の背中を見て育ち、「自分はそうなりたくたい」と生きてきたはずなのに、勉強して大学に行こうとしてたはずなのに。

だが、入学金や学費を肩代わりしてくれるはずの母の愛人が飛んだことで諦めることを余儀なくされる。

結果、結婚詐欺師となり(なぜそれを選択した?)女を使って生きてた結果、怨恨で刺殺される。

最初から最後まで、徹底的に男に振り回されるキャラクター、これ見ておれらは何を感じれば良いのか。

あの子自業自得だけど、救われないなぁ。
女の子って弱いなぁ。
男がいなきゃ女は存在できないんだなぁ。
頂き女子って、無論罪を償う余儀なんか与えず全員揃って殺されるべきだよなぁ。

自分の読み解く力がないからなのかもしれないけれど、ゴメンおれは「は?なにそれ?バカにしとんの?」って最後思ってしまった。

路花と夏彦の贖罪を巡る話だけでも良かった気がした。
そこも守ってやれなくてゴメンな、の押し切りで女は庇護されるだけの存在だと言われてるような気が少ししたけど。
アイナの歌とそこはまぁ好きだったから、3.0。
そこさえなかったなら、1.0。

ってかゲリラライブのオーガナイザーが、みんなのお陰でこういう会を設けられてサイコーありがとう‼︎って観客とかに語ってた癖に、許可証すら取ってなかったとかサイコーにバカ過ぎるし、無許可だったライブを抑えるために周辺の警察が人員割かれて逸子を狙ってた不審者に気付けなかったとかだったら、キリエのうたが遠回しに彼女の死を招いていた気がしていてサイコーに胸糞過ぎる。
指名手配されてる逸子が捕まる、ではなく怨恨で殺される、って彼女には贖罪の余地与えない辺り、やっぱり狙ってやってるよねコレ。
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