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ガザ攻撃 2014年夏の010101010101010のレビュー・感想・評価

ガザ攻撃 2014年夏(2015年製作の映画)
3.8
土井監督が今回(2023年10月現在)のガザ地区緊急事態にあたって一週間限定公開。
今日までつづくガザの現状を少しでも知ることができればと思い、急いで鑑賞。

衝撃的な痛ましい光景。
武力抵抗とは何の関係もなく犠牲になる多くの人々の命。
これが本当に人が人になすことなのか…、というほど酷い、非人道的なライフライン・インフラの切断(物流経路、水、電気、工場、産業…)。

最後、さまざまな人々に投げかける質問。
この怒りをどこにぶつけるのか。
イスラエルはもとより、ハマスの武力抵抗について、どう思うか。この停戦が「勝利」だとしてもあまりに代償は大きいのではないか。
…人によって、こんなにも受け止め方、考え方が違うのだ、ということにも少々驚きつつ、イスラエルだけでなくハマスのやり方にも違和感を感じたり、時に怒りを感じる人々の姿が印象に残った。…とはいえ、他にどうすりゃいいんだ!武力抵抗をしなければ、もっと酷い状況になってるだろう、と言われれば何も言い返せない。

「尊厳」という言葉も印象に残る。
当たり前に生活する権利のことだ。
今現在、ガザだけでなくウクライナ、シリア、ミャンマー、北朝鮮…、人としての尊厳が様々な場所で奪われている。
日本も他人事ではないだろう。ものすごい危機感を感じる。
少しでも声を上げてゆきたいと思う。