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PERFECT DAYSのboaaaaatのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
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めちゃくちゃ資本主義〜って感じに思えて、ずっとなんかCMみたいだった。
見てて気持ちいい絵とかはわかるんだけど、良くも悪くもこれが今ってコト?って見ながら雑念すごかった。というか、え、全部嘘っぽ…と思える。パターソンみたいにある種の寓話として見る話だとは思うんだけどそれにしても違和感すごくて、なんか全部ああいう界隈オタクの理想の具現化って感じで、同族嫌悪もあるのか見た後かなりモヤついてしまった。
いうてヴェンダースいっこも見たことないし自分が理解できないだけなんだろうけど、現時点でスコア4.3なのまじでなぞい。ラストシーンとか川沿いのシーンとか圧倒的に黙らされるくだりもあるけど、全然納得いかない。見た後に、ね、っていう風に表面上は良さげに見えるでしょ?っていう風に作られたメタい話ってことならわかるけど、なんかそういう感じでもないし。クレジットの連続柳井とかギャグだと言ってくれよ。

平山がもとはたぶんいいとこの家の出身なのがあとでにおわされるのとかさ、まじで界隈の夢じゃん。夕子ちゃんの近道の時点でそうだったらいいよね、でも違うんだよって書かれたやつじゃん。2023年にその設定でこの人物の話するのって悪い意味ですごすぎ。ちょっと前に美術で成功できる人実家太い説で一帯がざわついてた時にも感じたあーすごい遠いとこに別れちゃってるんだなって気分。

でもパターソンとかラッキーは許せてこの映画が許せないのは舞台が同じ国で解像度が高いからなんだろうか。アメリカに住んでたらパターソンとかに腹たってた可能性があるのかもしれない。市バスの運転手の給料ではあの家に住めないよとかさ。
出てくる人たちが日本の俳優界の大御所って感じで、それはまあ別によくて、でも石川さゆりが歌すごいのも役所広司が演技すごいのも知ってるんだよなーと思えてしまったのも知ってるってことが邪魔してるっぽい。
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