日本のカッコ良いトイレをプレゼンしよう。
という、広告代理店らしい企画。
格好良すぎで、清潔感ありすぎな東京の数々のトイレはまさにこの映画そのもの。
ちょっと、気取り過ぎな気もするが(ヴェンダース映画らしいといえばそう)役所さんの見事な演技によって不快感ないバランスが取れてると思う。それでも若い子にカセットテープの音って好きかも、とかパティスミス良いね。とか言わせてるあたりおじさんの妄想が入り混じり、苦笑いしてしまったところもある。
トイレを題材にしたこの映画だが、作中汚物は出てこない。
この映画が描くのはあくまで現実のアレコレから目を逸らした理想と夢の世界。
だからこそ美しい映画なのである。