いや、そこまで悪い作品じゃないんだけど、、
あえて偽悪的に書けばいい映画"風"。
ストーリーはもちろん、タイトル、ポスターとヴィム・ヴェンダースの悪いとこがよくでてるわー。
まず繰り返される日々の冗長なシーンが予想通りすぎて仮眠。
そして一見リアルなようで一切リアリティのないシーンの連続に欠伸。
カセットをパクったピチピチの女の子が帰り際にキス?清掃員の知らないおっさんに?
ファンタジーが過ぎる!
ヴィム・ヴェンダースは大した意味のないものをさも意味深に見せたり、リアルじゃないものをさもリアリティに見せるのが実に上手い。
(良くも悪くも)
このパーフェクト・デイズと呼ぶ主人公が暮らす毎日を実際にするとしたら、金持ちの成功者になるのと同じくらい難儀だと思うのだが・・・。
外国人監督から見た日本、しかもストーリーの起伏もないから批判もされにくい。
良くも悪くも本当にお上手。
敬愛する小津作品を参照したそうであるが、小津のエッセンスは微塵も感じ取れなかった。