ヨーロッパではまだまだ映画は監督のものなんだなあとまず感じた。映画撮影を裏話を盛り込んで描いた作品かと思ってみていましたが、ある意味イタリア共産党の宣伝映画だったし、芸術としての映画とエンタメとしての映画のすれ違いが描かれていました。ある意味では時代遅れなのかもしれませんが、持論を主張し続けるジョバンニはしっかり芸術家だなあと思いました。そういう人は周りが眼に入らないのでパオラがああなってしまうのもまあ納得です。それでも私生活は離れてもジョバンニのプロデューサーは続けて欲しいなあ。それにしても他人の現場で持論を展開しあそこまで撮影を中断させることって本当にあるんだろうか、そしてジョバンニはモレッティ監督自身なんだろうか。まだまだ頑張って欲しいものです。ちょっとフェリーニに寄ってきたかな。