hi1oaki

落下の解剖学のhi1oakiのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.7
すごくバカみたいな言い方になるんだけど、裁判って大変だよねって思った。

事故?
自殺?
他殺?
証拠や証言を少しずつ積み上げて観客を翻弄してくる映画なんだけど、感情がどちらかに寄りそうになるといきなりドキュメンタリータッチのカメラワークになったりするのでハッとしてまた第三者目線に引き戻される。

法廷モノや捜査モノとして大ドンデン返しとか大逆転劇みたいな映画的カタルシスは無い。

人と人の関係って多面的で、“コレがこうでこうなんです”なんてものじゃないっていう事をあらためて認識させられる。裁判とは真実を確定させるわけではなく、証拠や証言で一応の決着をつけるだけなんだよね。
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