このレビューはネタバレを含みます
ある家族の裁判を疑似体験、みたいな映画。
夫が家から落下して死亡。それは自殺なのか、他殺なのか。
真実がどちらなのかを暴いていく過程で、夫婦、家族のプライベートまでをもがどんどんと明らかになっていき、勝ち負けとかどうでもよく、妻のサンドラもそうだけれど、子供のダニエル君からしたら、知りたくもないことまで知らざるを得ない展開に。こんなの公開処刑ですよ…結局この裁判は、なんのために行われたのか。もちろん、有罪か無罪かを決める裁判なのですが…
夫婦喧嘩のシーンはとてもリアル。
夫にも妻にもどちらにも同情や感情移入できるポイントがあるし、夫婦喧嘩を証拠にされても…そんな所に事実もでっち上げもどっちもあるよ、感情的なんだから…みたいな苛立ちをこっちまで感じる。
ダニエル君は裁判を通して、良くも悪くも成長した。最後の「判決」を下すための「決断」は、ダニエル君目線で行くと非常に合理的な判断だと思います。
勝訴を知った時のダニエル君の顔は忘れられない。
勝訴した後の10分くらいが1番緊張したし不安だった。勝ったはずなのに…
結果論でしかないけど、ほんとにこれは、なんのための裁判だったのか。誰か得した人はいるのか…