ボサノヴァ

落下の解剖学のボサノヴァのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.0
根底に「フランスのアイディアをドイツがいっつも奪っていってるんやんけ!」という苛立ちがずっと充満していて草。国同士の関係を夫婦関係に投影しているのか?は分からないけれど、ヨーロッパ州に住む人たちにしか伝わらないアイロニーが沢山詰まった映画なんだろうな。

動物に似た人しか信用しない母親(どういう意味なんだ)と、子供の関係性が逆転していく終盤が胸を抉る。フィクションに真実なんて無い。あるのは蓋然性のみだ!と某名探偵を喝破するようなメタミステリ的着地も、気持ちよかったです。
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