ボサノヴァ

ボーはおそれているのボサノヴァのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.0
すごく上映時間が長いと聞いていたので、ミッドランドスクエアの朝7時台という狂った時間帯の回で観てきた。確かにへんな映画でしたが、正直イマイチ面白くなかった。まさか、あの隠し部屋の○○対○○のくだりが、最大の見せ場になるとは、、

基本的な展開は全二作とあまり変わっておらず、主人公をとことん酷いことして追い詰めて人間の性ガーと嘲笑い、最後は超個人的な「罪」と「救い」の審判に落とし込んでいく。その罪と救いをロードムービー(?)として見せたいというのが、アリ・アスターの意図だった気がする。

しかし今作は、ラース・フォン・トリアーやデヴィット・リンチのアレコレみたいなアートハウスへ寄せすぎな二番煎じ感だったり(本人の意図だったか疑わしいと思える演出)、独特な感性のホラー要素が減ったりと、見せ方が全然イケてなかったと思いました。あと、ボーの畏怖の元凶たる母親への葛藤描写も、明らかにボーのキャパ不足だろ、となってしまう所は見ていてツラかった。ツラいのはいつもの事だけど、自分と同じような年恰好のオッサンが若い女の子にギャンギャン詰められる姿は流石に厳しいな。
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