落下の解剖学のモのネタバレレビュー・内容・結末

おいぬさまこそキーパーソンであり最も清く最も無垢で純粋、きみらしか信じられないという作品（語弊）この作品を観るにあたってすこーし予習したところによるとどうやらミステリーではないらしいという情報をふわっと掴んだのでそのつもりで見たのが下手に矛盾が生まれなくてよかったかも。誰かの主観や想像は必要なくて、あの場では"何が起きたのか"をまずは立証することが重要。そのためにはここに関わる人物たちがどんな人間なのかを詳らかに知る必要がある。時間にしたら長いものなはずだけど、妻が犯人なのかを明らかにするために人間を紐解いていく過程が面白くなかなか集中力が途切れないのがすごい。ダニエルが証人尋問を受けるときに彼以外の人物は映し出されず声のする方へ耳を傾ける様がまるで何の情報も示されず証言に踊らされる私たち（視聴者）と同じ立場に置かれていることを物語っているようで興味深かった。一件落着と思える判決後も「ママが帰ってくるのが怖かった」のことばは真実なのだろうと思う。