たいが

枯れ葉のたいがのレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
4.0
例えば職を失って電気も止められそうなのに相手のためにカラトリーを買ったり、食事に向かう際に花束を買っていったり。
そんな小さなアクションの中に込められた溢れんばかりの感情が凄く印象的で心が温まる

ブレッソンや小津安二郎、チャップリンへの敬意を込めたというがショットや設定からそれがとても伝わってきた

そしてやっぱり一度は引退宣言をした監督がなぜ戻ってきて映画を撮ったのかということについてどうしても考えを巡らせてしまう

きっとそれは少し前から続くあの戦争のこと
そして最近始まった戦争のこと
その出来事をただのニュースとしてしか捉えられなくなって、もはやニュースとさえも認識しなくなっているのかも、、、
悲惨だな、酷いなとは思いながらもボタンひとつ押せば楽しい番組軽快な音楽に変えることができてしまう
だからといって僕らにはどうすることもできないのだけどせめてこの映画の2人のようにたとえ自分が苦しい時でも相手を思いやる心だけは忘れないようにしよう
たいが

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