排路

枯れ葉の排路のレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
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戦争とか現実とかの距離やバランスのとり方が、いかにもユーロスペースが配給しそうなカルチャーって感じのアピールの定型で、興醒めした。これでは遠い国で起きてる戦争とか厳しい現実に向き合うことができないでいる観客をただの抽象的な存在に還元してしまう。それでいて、私たちは暗に想定された他の人と違って少なくとも戦争や現実に無関心ではないんだ!って安易に勇気づけてくれそう。
電話番号のメモをなくして会えないでいるのは、カウリスマキの軽い悲しさや絶望を思い出させてくれるけど、見るべき映画リストに必ず入ってそうな映画ポスター群は、シネフィルを簡単に満足させるようにしかみえない。
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