排路

ファースト・カウの排路のレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
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初めての出町座で半券無くして再発行してもらった。うちのチケット小さいですからねーと言われてすみませんしか出てこなかった。
映画は良かった。サスペンスになるような逃避行のシークエンスに草とか木々を前景に配置して人物が縁取られて小さく見えるショットがたくさんあり、キネトスコープみたいでそれ自体美しかった。現代から当時に遡るきのこ採取の手元のクロースアップを横に移動しながら追い続けたり、ドーナツの列に並んでる人を同じように撮ったりと、近くの世界の美しさを感じることができた。その近くのミクロな世界は壮大な物語に引き継がれる。太陽はひとりぼっちのラストのように。
水もいい。激流、冒頭のでかい船のゆったりとした動き、クッキーが水を飲みにきた場所の静かな水面まで、バリエーション豊かで、急ぎながら?休みたいとも思ってる人物たちの移動に寄り添ってる。
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