隔たれた壁の…
先行上映にて鑑賞。
今年のアカデミー賞はWW2に関わる受賞があった。去年の後半、立て続けのように日本でもそうであったように。
1940年台前半にありそうな裕福な方の暮らしをただ見ているだけの映画。その裏では『ギルティ』のように感じても明らかにその意味を変えてしまう映画手法。
カンヌのグランプリ、いや。カンヌのプレミア上映で見た人たちが様々な情報を得ないままと考えるとその衝撃の受け方は羨ましくなる。
万物、いずれもすぐ隣りにあるのにそこに目を向けようとはしない我々への警告。
『ゴジラ -1』受賞に喜び騒ぐ、その壁の向こうある異様な光景のように。
(もちろんそれが悪いことではないけどね、)
"先程までとは明らかに違う音"の使い方をするアプローチは『実録 マリウポリの20日間』が長編ドキュメンタリー賞受賞時のコメントのような印象を受ける。
しかし、広域的な言い方だけれど、JAZZを聞くとリフレインしそうな罪はある。