巨匠と呼ばれるまでの一歩目
『メメント』以降、彼の長編作は見ることはできているのに、触れられなかったのはこの作品だけ。
なんとか見るために久々に朝イチから映画を見ることに…。
つける男と盗む男の出会いから始まる物語とそのサブストーリーが織り交ぜられ、そのクロスポイントのその先に70分の短尺の中に構造としての『オッペンハイマー』や『TENET』が詰まっている。
嫌味な言い方でいうと、彼のスタイルは変わっていない。彼のスタイルは一貫して映画の時間を操り判っていてもアッとさせることには変わらない。
アルフレッド・ヒッチコックは映画という装置を使って様々な映像技法を編み出していく。その技法は現代でも効果的に多用される。
クリストファー・ノーランはヒッチコックに近づいているのか。