大量の叫び声をサンプリングしたみたいなエンドロールの曲で気持ちがめちゃくちゃざわついて、でもそれが正解でざわついたまま帰りやがれ、ということだと理解したのでのぼってきたばかりの赤くてでかい月見ながら気持ち悪く帰りました。
"平和な"家族の日常の背景に凄惨な音が流れるというのは前情報で知っていたけど、それだけではなくあえて音だけを聞かせるシーンがオープニング含めいくつかあって、実験してるなと。いやでもそこに感心してもしょうがねんだ。
壁の向こうの惨状をうっすら、またはしっかりと把握しながら、その認知を騙し騙し送る日常がそれぞれちょっとずつ綻びている様子とか本当にキツいんだ。泣く赤子。夢遊病の娘。逃げ出す老母。綻びてるのに騙し騙し、起きてることを見ないフリし続けた結果が、みなさんご存知のコレですわ、と、ずーーーっと、ずーーーーーっと家族の生活のすぐ横にまとわりつく、んで見ている私の耳にも叫び声銃声罵声稼働音としてまとわりつく、アウシュビッツが提示されて、逃げ場無かったです。んであなた今何から目を逸らしてますかね? と問われたようで。