ラブストーリーとパニックスリラーを絶妙にコラボさせた映画史に残る大傑作。タイタニックのポーズと呼称される名シーンは外せないが、ラブストーリーを主軸とする前半部の映像美は時間を忘れて陶酔するほど。
後半部はパニックスリラーとなるが、史実を元にしているだけにリアリティという恐怖が我々に迫る。人体を砕く欄干。船体に水流と供に飲み込まれる乗客。しかしその恐怖に悲壮な美を与えるヘンリー・ハートリーの楽団。これほど美的な恐怖を私は知らない。
ラストに私達は齢百を超えた老女が、一歩毎に若々しく変貌していく幻覚を目にするだろう。彼女に喝采を、演者達と送ろう。
レオナルド・ディカプリオがイケメンすぎるのでとりあえず序盤だけ視聴しても損はない。