旅するランナー

四月になれば彼女はの旅するランナーのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.8
【春から来れば思い出す】

川村元気の同名恋愛小説を映画化。
主人公の精神科医藤代俊:佐藤健。
失踪する婚約者/動物園勤務の獣医坂本弥生:長澤まさみ。
大学時代の恋人伊予田春:森七菜。

元カノの春が旅先から手紙を送ってきます。
そこには10年前の大学時代の初恋の記憶がつづられています。
① ユウニ塩湖(ボリビア)
② プラハ/旧市庁舎の天文時計塔(チェコ)
③ レイキャビク/ブラックサンドビーチ(アイスランド)

これらの長い時間を掛けて、今現在目の前にある風景に中に、時間の流れと、愛情の変遷を問う作品です。
小説の中に出てくような、ちょっと鼻白むセリフ・思考・行動が気に入らない人も多いと思います。

僕としては、これらの絶景は是非映画館で見ないとな、と思ったんですけど、それほど大スクリーンの効果はなかったような気がします。
それよりも、長澤まさみの慟哭(あるいは安堵の涙)が大画面で堪能できて最高です。
ここから即、藤井風による主題歌「満ちてゆく」に流れてゆく方が感動が深かったようにも思います。