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グランツーリスモのdendohのネタバレレビュー・内容・結末

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

グランツーリスモの一流プレイヤーが現実のレースで活躍する...って何だかネット将棋で腕を磨いた藤井聡太みたいだな...。

現実のレースは観たことがない、ゲームのグランツーリスモも多少プレイ経験がある程度、更には自動車自体すら興味がない私でも結構楽しめた。『日本スゴイ』的要素も普段は抵抗あるけど、それも含めてかなり良かったと思う。特にソニーは劇中のキーアイテムとしてウォークマンを出したりやりたい放題だ(笑)

基本的に主人公の前に様々な障壁が立ちふさがるが、師匠やら親やら学友やらと力を合わせて乗り越えるというオーソドックスなスポーツもののストーリー構成だ。

①警察とのカーチェイス
②親の反対
③アカデミー卒業
④ライセンス取得
⑤事故のトラウマ
⑥ル・マンでの表彰台

実際はル・マンと事故の時系列は逆らしい(いや死人居るし、その脚色はアリなのか?)。成功することは予想つくので、特に驚きはない。

あとイギリスや日本を含めて世界中の各都市を飛び回るのは観ていて面白い。そして迫力あるレースシーンは、パンフレットを読む限り全て実写らしい。つまり実際のサーキットに車両とスタントを揃え、実際に走らせて撮影したようだ。しかもそのまま何時間も走らせられる車両ではないので、レースと同様にエンジニア達を帯同させての撮影だ。どれだけ金と時間を掛けているのか(笑)レースシーンを観るだけでもこの映画の価値はあると思う。


気になる点。途中で主人公は女の子と付き合い始めるが、この彼女は最初の主人公の動機づけにすらなっておらず、トラウマ克服の役割もホモソと両親で完結。ぶっちゃけこの子はいなくても話が成立した筈で、正直雑味だった気がする。

なお映画の問題ではないが、、、車両がクラッシュして観客に死傷者が出るのって、基本的にレースやサーキットの運営サイドの問題じゃないの? それこそフェンスや観客席の配置次第で防げたものでしょ。日本でもゴーカート暴走や公道レースで死亡事故があったりしたけど、選手やチーム側が謝罪するスタンスって正解なのかね???
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