のこ

ふたりのマエストロののこのレビュー・感想・評価

ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)
4.5
指揮者の親子の物語~♬
私の評価
思いやりある息子ドニ(イヴァン・アタル)に5点満点!
高慢な父フランソワ(ピエール・アルディティ)に2点~
もっと下かな⚡⚡
(「君たちはどう生きるか」の高慢な父親も嫌いだったけどw 本作の父親も同じく)

最悪の不協和音は、やがて圧巻のフィナーレへ━💐
世間の評価はラストシーンに泣かされたと書いている人が
ほとんどでしたが~
ネタバレのポスターもあって 
楽しそうに指揮する二人の~『フィガロの結婚 序曲」
喜ばしいシーンでもありますが!!

成長して 実力つけて 評価されて~
だれもが憧れるスカラ座での初舞台を
なぜ~息子に華を持たせて上げなかったのでしょうか~!
ステージの脇から見てて
指揮台の上の息子に花束渡すのを私は想像していたんですが!!💐
まさか~のラストで映画でも会場はびっくりして
喜んでましたが!!
このラストで普通は大拍手ですが~👏

ラストの演出はドニの考えでしょうか~!
優しい息子の~父の夢を叶えさせてあげたくて~
父に対する尊敬の愛?!!💘

★父親とのラストの共演! ドニの思いもわかりますが~
時代も~人々の心も 音楽も~変化していく
ドニの音楽性を魅力を世界最高峰のスカラ座が見込んでの今回の就任~
父親は分かってあげほしかった~
緊張する中 励まして応援してあげるのが父の姿~
共演は正直好みではありませんでしたw

ミラノスカラ座から音楽監督就任する依頼の電話が
息子の方なのに、間違って父親の方にかかってしまって
夢にまで見たスカラ座~喜び勇んでいる父親に~
本当のことが言えなくて~
父の上に立ってしまう自分! 父を傷つけないように 
一晩中父に手紙を書いたり~

いずれ分かることでしたが~
スカラ座で一緒に公演する美しいバイオリニストの
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」演奏後 楽屋の外で~
父と母に出会ったドニは~

夢壊れた父の行動が困ったもので~
衝撃的なことを告白する父!
そんなことを言わなくてもいいのに!
生まれた時からきっとこの父親はドニのことを
心から愛することができず~
妻が浮気したことで~疑わしい目で~ずっと見て来たんでしょうか?! 
妻の浮気もきっと何かあったのでしょう!
自分のことばっかりしか考えないから~!
そんなことを ドニに今頃になって~腹を割って話したって~!!
きっと ドニも父親の態度を小さい頃から見ていて
激しい性格 高慢な態度の父親に対して
怖さから 何も言えなかったんでしょう!!!

息子のドニがヴィクトワール賞を受賞し
親として嬉しくてたまらないはずなのに~
マエストロ~おめでとうございます と出会う人や楽団員にもおめでとうございます!と言われてイライラ~
素直に喜べない むしろ腹が立ってる父!
そんな勢いでの指揮は~
ベートーヴェンの「第9」を指揮している父フランソワの
激しいオーケストラとの練習風景
ダメ ダメ~ダメ~~やり直し~
しかもスマホが鳴り出し怒り出すが~
鳴ってるのは自分の!!!
ああ~やっぱり~その後のシーンも予測できるように 
性格まで出てしまいますね! 

そんなお爺ちゃんフランソワと父ドニの姿を見て~
お孫ちゃんは~
音楽はやらないよ!って 料理の道にw
それでも~ブラームスのピアノ曲 不思議な旋律のを(タイトル分かりませんが)ドニと楽しそうに弾いてました~♬  優しいドニの息子!  

そんなふたりの不協和音の中でも
劇中は~素敵なクラシックが随所に流れて心地よく~♬
クラッシック好きの監督でいろいろ楽しめました😊

小澤征爾と村上春樹の対談集から着想を得たらしく
スカラ座でブーイングがたくさんあった方が有名になるらしい逸話や
ドニが見ている映像の中で~
小澤征爾がスカラ座でカッチーニの「アヴェ・マリア」を
指揮しているシーン 崇高なソプラノが美しく~
フランスの巨匠ドニと日本の巨匠が切り替わるそのシーンは魅力的!

息子が父を越えて行く~
父の夢を息子が掴んで行く~
本当の息子だったら 素直に喜んだのかな~?
育ての親でも~ その人の性格もあるかも~
とりあえず 両方の夢が叶ったお話!
(ポスターでネタバレ~公表しちゃってますからw)
のこ

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