コミナミ

瞳をとじてのコミナミのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.4
凄かったです!
音楽も映像も芸術的で美しかった。

ビクトル・エリゼの過去作を連想させる要素がたくさん出てきて、これだけでも予習して良かったと思った!それでも難しかったけど!

エルスールを観た時に感じた「映画が持つ追憶の装置のような魔法」を紡ぐ作品だったし、まさに映画のための映画って感じがした。

エリゼをリアルタイムで追ってきた人にとっては、彼が生涯かけて作り出した一本の壮大な映画の鮮やかな幕切れを見た感覚になるんだろうなぁ。
彼の人生そのものが映画だったんだなと思わせるラスト。スクリーンと対峙した時に現実とフィクションの境目が曖昧になり、映画を観ることの根底にある歓びを感じさせるような…

まさに集大成と言える圧巻の作品でした!
「ミツバチのささやき」観直したいなぁ。
コミナミ

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