BROOK

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のBROOKのレビュー・感想・評価

3.5
鑑賞日:2023年12月10日
パンフレット:900円


今を、精一杯生きる――!


原作未読。

観ようかどうしようか迷っていたのですが…
予告編から気になっていた作品なので、鑑賞した次第。


芸名から本名になった水上さん、そして、福原さんの演技はとても瑞々しくて良かったと思います♪
伊藤健太郎さんは本格復帰でしょうか。
上川周作さん、どこかで見たことあるなぁ…と思っていたら「ドクターX」に出演していました!
なかなか良い演技をします。


映画は、百合が進路指導の面談を受けているシーンから始まります。

担任は就職ではなく、大学への進学を薦めるものの…
そこにスーパーで働いている母親が慌ててやって来る。

百合は母親が魚臭いと言い、教室を飛び出していく。


自宅へと戻った百合は、母親から進学を薦められるが…
家が貧乏なのは父親が人命救助をしたせいだと言い放ち、雷雨の中、家を飛び出すし、小学生の遊び場となっている防空壕跡の中へ。

翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本…

あてもなく彷徨い歩く百合は、暑さのせいでふらふらとなり…
そんな百合を助けてくれたのが特攻隊の志願兵である彰だった…。


SNSを中心に話題となった原作ということもあり、あくまでティーン向けの”設定”という感じがしました(苦笑)
なので、いろいろと気になるところが多いような…。

そもそも、なぜ百合はタイムスリップ出来たんだろう???
ま、そこはつっこんではいけないっぽい。。
あ…でも、スマホも持っていたのに、使おうとするシーンが全く無かったのも気になったな(笑)
普通、慌てて使おうとしたりするよね…。


とりあえず、百合が戦時中の日本で過ごすことになるワケなのだが、、、
百合と彰メインのラブストーリーという感じでもなく、
その時代に生きた人たちと関係を築いていく展開がなかなか良き♪

彰と同じ特攻隊志願兵である石丸、寺岡、板倉、加藤…
特に板倉のエピソードは印象的…というか、こういう人も絶対いたよね?という感じがしました。
この板倉のエピソードがラストに活きてくる”伏線”となっているのは上手い!

みんながみんな”愛する人”がいたということ…

言わずもがな、特攻隊の描いた物語なので、”そういう”ストーリーにはなっていくので、ホント切ない。


そうそう、たくさんの百合の花が咲く丘のシーンは造花とVFXで作っているようです。
実際は黄色い百合の花が咲くのだとか。


百合が現代に戻るシーンは、かなりフワっとしていて、
え?そこで???みたいな…
ここも非常に気になりました。


ラストは、”伏線”を綺麗に回収して、そこは涙涙。。

福山さんの歌う「想望」も作品に非常に合っていたと思います♪


そうそう、原作の続編に「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」があるようだが、さすがにこっちの映像化はどうだろうなぁ…
ストーリーを読む限りだと、ありっちゃありだけど。
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