このレビューはネタバレを含みます
観る人の感性によって、好き嫌いが分かれそうな映画。
私はすごく好き。
理性を培っていくベラと、その隣で理性を失っていく男。
本能のままに生きている人間が1番強い。でも1番怖い。無意識に人を傷つけて、周りが病んでいく。でも本人は能天気でわざとじゃ無いから誰も責められない。
でもこの映画はそこで終わりじゃなくて、ベラがちゃんと世界を知っていく。その過程で、世の中の不条理とか愛とかいろいろなことが風刺的に描かれているのが面白い。
「哲学は不条理な現実からの逃避で、
私たちは真実を生きていくしかない」
という言葉に考えさせられた。
人生なんて、結局は生活の連続だしなあ。
でもたまにいいこともあるし、旅したり冒険することもできる。
それで十分なのかも。
服とか、装飾とか、独特な映像美も素敵だった!