松田

哀れなるものたちの松田のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.7
凄い…!!!!!!
幻想的でいて現実的でもある冒険譚!!!!

ヴィジュアルも音楽も細部までとことんこだわり抜かれていて目を奪われる。
鑑賞に繋がったのも、予告編のゴシックな雰囲気に一目惚れしての事だった。
予告編で気になった人はきっと目だけでなく、心まで奪われる。
特に色が物凄く印象的だった。
自分に美術的な見識は無いけどこれは本当に凄かったと思う。必見!

キャスト面でいうと、様々な経験を経て目覚ましいほどに成長していくベラを演じたエマ・ストーンが本当に素晴らしかった。
文章で説明すると物凄く難しい役なのだが、全く破綻無く演じ切っていた。きっと誰もが彼女に夢中になったし、最後には誰も哀れなんて思えないとも思う。
ウィレム・デフォーも印象的。
最近自分がみてる作品に偏りがあったせいで、奇人みたいな役が多かった。予告編みた時にはまた変わった事を…と思ったが今作がどうだったか…
ぜひ観てもらうとして彼が演じたゴドウィンの事も好きになった。
ベラとゴドウィンの関係性も印象的で、2人の演技があってこそのものだと思う。

ベラの冒険を通して多くの事を学べたと思う。
様々な人々の考え方や生き方、あまりに具体的で形容し難いものや、とても大切な事だけど抽象的な気がするもの…
ベラはこの旅の経験を通して成長したけど、観る側にとっては経験は伴わない。
でも知る事が出来た、というのもきっと大切な事だと思う。
さらにベラを通して知る事で、この映画自体も堪能出来た気がする。
上手く表現は出来なかったけど凄い映画なのは間違いない!
ぜひ自分の目で観て考えたりするべき作品だと思う!!!
松田

松田