井の中の蛙

哀れなるものたちの井の中の蛙のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

世界観や登場人物、音楽含めかなり変わった雰囲気なのに、純粋無垢が全面に散りばめられたような不思議な映画。
胎児の脳を女性に移植して延命するという非倫理的表現やR18相当のエロ表現満載なのに、何故か不快感はありませんでした。(気まずいけど……)

ベラが胎児の脳からみるみる成長して、様々な快・不快を知り、知的好奇心を知り、絶望や悲しみを知り、理不尽を振り払って知性と品性を養っていく。その過程が軽快かつ丁寧に描写されていて非常に面白かったです。
姿は全く変わらないのに1人の赤ちゃんから大人の女性になり、最初と最後では全く違うエマ・ストーンの演技力が素晴らしかったです。

見た目はずっと魅力的な女性だったからこそ最初はダンカンに騙されて冒険に出てきたけれど、成長していくにつれてダンカンの思うままにならない様子が面白かったです笑
最後の公爵にはゴッドの脳を移植するのかな〜と思ってたけど、ゴッドは死を興味深いものとして亡くなったから移植しなかったのかな。
ヤギ脳からどう進化するんだろう……笑
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