まのん

哀れなるものたちのまのんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.1
未知なるものへの好奇心はときに身勝手な生命の開発にも、「無知」な女性への啓蒙にもつながるが、ベラは違う。好奇心に向上心をプラスしてぐんぐんと進んでいく。世界を理解し、自分を磨き、彼女を取り巻く男たちのずっと先へと進んでいく。女性に対するタブーや家父長制に縛られることなく、思うように進んでいくベラはユニークでとっても魅力的。自分の身体も自分の人生も他人に所有されるものではない。いつだってその決定権は自分にある。そんな大切なことを改めて伝えてくれる作品。私も人生は冒険だ!って思って果敢に進んでいきたいなー!

エマ・ストーンってなんでこんなにすごいんだろうって思うと同時に脇を固める俳優陣も素晴らしくて大変満足でした。ウィレム・デフォーめちゃくちゃ役に合ってるし、マーク・ラファロもさすが。

-以下若干ネタバレ
結末にスカッとする一方で結局は同じ所に立ってしまったようで残念な気持ちにもなってしまった。原作小説をゲットしたので読んで考えてみます…。
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