まのん

アイアンクローのまのんのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.2
テキサス州のとある家族。父親がプロレス、母親が宗教と役割分担がなされる保守的な印象の家庭。"呪われた一族"だなんて大袈裟な…と思ってたら凄まじかった。なんでザック・エフロンが次男なんだろうと思ってたけど納得の配役。家族一緒に居ることが望みの次男と家族のために勝ちたい弟たち。家族家族と言いながらも、そこに両親は不在で、彼らの指す家族は兄弟のことだけにみえる。
父親からのマスキュリニティの押し付けがとんでもなくて、すべての元凶はここなのでは…なんて思ったり。母親の驚くほどの存在感のなさも怖い。こんな感じでストーリーが進むにつれて、"呪い"の本当の意味がわかるような脚本が素晴らしかったです。

努力が報われるスポ根映画とは全然違って、報われない努力があるどころか、どうしようもできないレベルの絶望に次々に襲われる。新生活でメンタルやられてる自分はなんとも言えない気持ちになったけど、それでもどこかに希望はあるのかなー。最後の子どもたちとの会話がよかった。強い男として育てられた兄弟たちの解放の物語。

子どもの頃に憧れてたザック・エフロンの主演作を大人になって映画館で観る。感激でした。

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隣の人のマナーが本当に本当にひどくて、映画が面白いだけに辛かった。映画館ってマナーが悪い人がいても上映中にスタッフの方たちに教えることはできないし、結局我慢するしかないのどうにかならないのかな。ストーリーに集中できず、人のことを悪く思う自分が悪いんだ…とか自己嫌悪に陥ってしまって何もいいことない。大学院が辛くて救いを求めて映画を観にいったのに、嫌な気持ちになって帰ってきた。お金もないし、しばらくは家で楽しもうかな。もうトラウマだよ( ; ; )
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