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哀れなるものたちのAPのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
ヨルゴス・ランティモスの映画が上映前から大々的に宣伝されている時点で驚きでしたけどこれは観る価値がありました。冗談抜きでエマ・ストーンじゃないと成り立たねぇ、どこまで凄いんだこの人…。

今まで観た同監督作は斬新やけど意味不明な感じでもあったから不安やったけど、これは分かりやすくて入り込めた。余韻もある。変な映画だからこそ語りがいもある。でも本当に狂った映画。"ロブスター"を作る発想力がないとこんな映画作れん。内容も多くの映画好きが賞賛しそうな感じ。

ストーリーとエマ・ストーンが凄すぎて霞んでるかもしれんけど、ウィレム・デフォーがやってることエグすぎてビビる。全ての元凶。この人もやっぱり名優。ゲップシーン草。

そして危なっかしいエマ・ストーン演じるベラ。危なっかしいの意味合いが話が進むにつれて変わっていくのも良い。この二人のおかげでずっと嫌な鳥肌が続いたのも稀な映画体験。

そこから始まる素晴らしい(?)冒険、子育てについて考える瞬間もあった。「人生は冒険や!」とか誰か感想で言ってそう笑
何が哀れなのかめちゃくちゃ分かりやすくてもはやギャグ。マーク・ラファロもめちゃくちゃ良かった。

なんというかストーリー上、ここまで意味のある濡れ場は初めて観たというか、全くもってしつこいとか思うことはなかった。熱烈ジャンプって何て言葉を訳したんや。娼館のオーナーのタトゥー怖すぎ。

作り込みがすごいとも思ってたけど、この窓までは気づかんかった。やりすぎ。
https://x.com/nezimaki49081/status/1752616695062274248?s=46&t=8NmBVxwCHZ73OGPcLNCQyg

なんで全部似合うんだよって感じの衣装も素晴らしかった。黄色のドレス、"ラ・ラ・ランド"のアプデされた。早くも今年のベストアクト候補。賞レースもどうなるか気になる。
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