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哀れなるものたちのdrawのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.9
◯A・グレイの小説を映像化。
『女王陛下のお気に入り』の成功により、構想から十数年以上を経て実現した本作。
☑︎1人で観た方がよさげな気合の入り方
☑︎男尊女卑を切り裂いてく純真
☑︎古典的手法が駆使された特異な空間

《人間の、現実社会の仕組みに嫌悪感が》
この世界観でこの物語。
何度もフフフと笑ってしまうコミカルさ。
娘が母の体に乗り移った!なんて話は聞いたことがあるけど、胎児の脳を移植された女性って聞くと急に生々しく、そして成長の物語。
ベラのキャラクターと世界観もあって絶妙なバランスで興味が持続される。
誰が支配権を取るか。

1番印象的でショッキングなのは、大人の身体を持って知る性の目覚めだろうか。
素早く多彩なカットが多く観られる事でエロさよりもコミカルさが際立つ。
W・デフォーはほんと芸達者。悲しいサガを背負い非人道的な行いを続ける彼はとてもよかった。
M・ラファロには笑わされた笑

強調的に使われる音楽も印象的。
作曲家ジャースキン・フェンドリックス
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