◯ 石塚真一の人気コミックを映画化。
ピアノと作曲を担当した上原ひろみは、演奏シーンの俯瞰や抽象表現は自身の演奏中に見える感覚と似ていると言っている。
《よし、ジャズやっか!》
若い頃はよく聴いていた。
今は下火かもしれないが、また再熱するのかもしれない。
ジャズに限らず、がむしゃらに夢ばっか見ていた頃。あるいは真剣に夢と向き合っていたらなんて考えさせられる。
振り返ればメチャクチャくさいような。
でもいくつもの場面で涙。
手描きとCGの違和感。だけど『THE FIRST SLAM DUNK』くらいのクオリティがない限り、曲に合わせる演奏シーンだけにCGを留めたのは正解だと納得。
涙を誘うサックスの音、練習場所、バイト、今が全て、ジャズを信じるママさんバー、勝つためと正確さを求める、自分を曝け出すソロ、孤独な練習、不甲斐ない自分、自分が世界一と疑わないプレー、何処かで自分を見ている人、忘れたくないと思える一瞬、好きになったあの時、一緒にいたい仲間、憧れのステージ、応援し送り出す勇気、アクション風の表現、汗水垂らして放出する演奏シーン、涙を流す観客、いい音楽