Yuta

哀れなるものたちのYutaのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.6
女性版フランケンシュタイン。
自由(生と性)の獲得と自立までの旅路の物語。

不気味さと可愛らしさがあいまった音楽、細部までこだわり抜かれた美術と衣裳、箱庭的で演劇のような舞台。枚挙にいとまがないほどに、この映画を構成している世界観の作り込みは素晴らしかった。そしてなにより、寓話的で突飛な設定に、圧倒的な演技が説得力をもたらしていた。

ただ、手術シーンなどのグロ目の映像と過剰に感じられる性描写など、映像の刺激が強く、エログロが苦手な僕はこの世界にハマりきれなかった。
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