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哀れなるものたちのnekokaitaiのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
見たことのないタイプの映画だったように思う。他にない素晴らしさ。
衝撃的でありつつも落ち着いて観ることができる。進むテンポもちょうど良くて長いけれど疲れない&眠くならない。
音楽もよかったな、音楽が落ち着いてたのでより良かったような気がするな。

純粋さは時には人を傷つけてしまう。
ベラの成長し続ける姿と美しさに目が離せなかった。あの自称モテ男が惚れる気持ちもわからんでもない。ゴッドが監禁しておきたい理由も。
けれど、彼女は旅をしてよかった。モテ男にはムカついたけれど、また数年後には彼が連れ出したから学びや友を得たのだと気がつくことになるはずだ。

娼婦のおばちゃんの言葉が良かった。
世界を知らないと世界を変えられない。

どの衣装も神がかった美しさでしたが、個人的には黒ワンピ、グレーの靴下に黒ロングブーツが好きでした。いや、でもどの衣装も素晴らしかったですね。

わたしにはベラみたいな美しさや成長力は持ち合わせていないけれど、きっと学び続けることはできる。いつかベラみたいに優しい世界を築けるといいなと思います。

なんとなく強い気持ちにさせてくれる映画だった。背中を押してもらった。
パンフレット、ほしかったけれど完売。

上半期上位、今年上位なのでは?
最近良さそうな映画多すぎてぜんぜん追いつけませんね。
一緒に冒険した気分になれました、ありがとう ベラ。
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