ぴろぴろ

哀れなるものたちのぴろぴろのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
ダークなファンタジーの様でヒューマンドラマ。   『可愛い子には旅をさせよ』ですね。

倫理観や貞操、道徳を知る前に快楽を覚えてしまったベラ。   「ベンジャミンバトン」のブラピも「again,again」だった様に、本能というかある意味人間の欲に忠実だからなのでしょう。
無垢で奔放、無邪気に貪欲に知恵を付けて体験して成長して自身を確立して行く。
好奇心と狂気と強い意志がエマ・ストーンの大きな大きな瞳に宿って、幼女から娼婦まで、成長過程を体当たりで見事に演じ切っていたエマ・ストーンは美しく、ひと言で言うと凄かった。
所有物の様に束縛し支配する身勝手な男達の結末が情け無く惨めで、諦めも先入観も無く成長し洗練されて行くベラとは対照的。
袖コンシャスな衣装が素敵だった。
ファンタジーで絵画の様な映像も幻想的で、ゲップを可視化したシャボン玉みたいなのも面白く、ダンスシーンも圧巻。
エマ・ストーンはじめマーク・ラファロ、ウィレム・デフォーら俳優陣も見応えがあった。      
エマさん、アカデミー賞獲ると良いな。
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