Violet

哀れなるものたちのVioletのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞4部門受賞!おめでとうございます〜!👏
これは映画館で見て本当によかった…!
監督の並外れた美的感覚と圧巻の映像を大きなスクリーンで堪能できます…。エマストーンのドレスがとても素敵!あと今更何言ってんの?って感じだと思いますが、エマストーンってあんな綺麗な人だったんだね…。これまでそこまで魅力を感じたことなかったんだけど(ナニサマ‼︎💥🤛🤛)、この作品で大好きになりました…!瞳の色が美しすぎる🩵し、声もとても素敵…!
てかなにあのスタイル?脚長すぎ。

ロンドンのお屋敷からパリの街並み、豪華客船。ベラの旅先となる世界は、とても幻想的に描かれる。
どんどん成長するベラに驚き、なんとなく『アルジャーノンに花束を』のチャーリーを感じる。

“子供”が世界を見たら。
飢餓で亡くなる子供を目の当たりにした時の、ただしい反応。
大人になると自分の手の届く範囲のこと以外を見ないふりするのがうまくなる。見ないふりをしすぎて、見ないふりしていることさえ忘れてしまう。
それはある意味では自分を守る術とも言えるけど、そういう気持ちを忘れている自分に時折ひどく絶望する。
(このシーンのベラの純心な心は『すばらしき世界』の三上も彷彿とさせる)

母親の肉体にその子供の脳を移植するなど、倫理的にかなりアウトな内容を含んでるにも関わらず、見終わった後は晴れ晴れして心地よささえ感じる作品でした。
ベラから見たわたしも、Poor Thing(哀れなるもの)なんだろうな。

People and society can be improved.
It is the goal of all to improve, advance, progress and grow.
Violet

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