あばばば

哀れなるものたちのあばばばのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.4
ものすごく変なものをみた!!という感じ。服飾もいちいちかわいく、現実をちょっと歪ませたセットも音楽もおもしろい。しかしこのハリウッド映画にありがちなオーバーキル気味な勧善懲悪っぷりって、あんまこう…胸がスッとしないというか…だって中身がヤギの人間を庭に放しておくのは嫌すぎるから。なんか相手にガツンと復讐してそこになんの迷いや葛藤がないところに(お決まりギャグとして軽く処理される)ところに、じゃあそこに至るまでの細やかな物語と機微の陰影はなんだったの!?って驚いてしまうのかもしれない。あえてやっていると思っていたけど、もしかして本気でそういうオチを信仰しているのかもしれないな。
エマストーンにはアカデミー賞の振る舞いで(ミシェルヨーのフォローが後であったとはいえ)がっかりしてしまったので、その前に観れててよかったと思う。やっぱりどうしても頭の中によぎってしまうだろうから。
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