のこ

哀れなるものたちののこのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3
イギリスの天才外科医・ゴドウィンが、自殺した妊婦の遺体から胎児の脳を抜き取り、母親の脳に移植。体は大人、頭脳は赤ちゃんのベラ・バクスターが誕生した。

歩き方はおぼつかないし、まずかったら吐く。性器への関心など思わずクスッと笑っちゃった笑

ストーリーや魚眼レンズのような撮り方もおもしろかったけれど、何よりエマ・ストーンの「熱烈ジャンプ」が印象的だった! こりゃたしかにR-18だ!



弁護士のダンカンが幼さの残るベラに世界を見せようと誘惑して冒険に連れて行く。しかし実態は自分のモノにするためのワナだったのだなぁと。

ダンカンは「君は『ステキですね』『最高です』と返事をしていれば良いんだ」と自由を奪ったり、ベラがまっとうな意見を言った途端に「うるさい!」と暴言を吐いたり。現実世界でも、ダンカンみたいに自分の支配下に置こうとする人はいると思った。



登場人物の中でも、マーサは素敵だった。性行為についてあけすけに話すベラに対して、怪訝な表情を浮かべることなく対等に会話。一緒に部屋で楽しもう、と誘うダンカンに対してベラは「マーサたちと話していた方が脳を刺激される」と一蹴していたのはgood!
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