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哀れなるものたちのprocerのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.0
 軽い気持ちで観てはいけない。
中身は映像、テーマ共に
かなり重い。解剖献体や
未修正の全裸が全体に登場する。

 ウォレムデフォー要注意説は
以前よりある気がします(笑)
彼の出る作品は、まともな人物が少ない。
今回はフランケンの怪物より酷い
顔はパーツバラバラに縫合された感じの
かなりインパクトのある顔。
彼が創造主として、ゴッドと呼ばれている。
主演はエマストーン。
歩き方から喋り方から普通でない。
そのはず、彼女は亡くなった成人女性に
移植したのはなんと生を得たばかりの脳。

 こんな作品も、娘とヨーイドンで
鑑賞。多分娘はギブアップしてるはず(笑)

 映像はまさに美醜が
入れ違いでスゴイ勢いでブレまくる。
無垢の彼女がどう生きて、
何を得て何を失い、何を選ぶのか。

 一人として、まともな人物が
現れない。まともかと思えば違う。

どうなるなんて、さっぱりわからない。
彼女には良識も、理性も、羞恥もない。
何が正しいかもわからない。
こんな作品はかつてあっただろうか?
メアリーシェリーの書いた怪物と
似ているようで全く違う。

 エマストーンの身体を張った
全力の演技はまるでほんもの。

 何が正しいのか?
誰が?どんな?ズシッと肩にのしかかり
考える。
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