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神と共に 第一章:罪と罰のprocerのレビュー・感想・評価

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)
3.6
 忘れもしない、娘の保育園長先生が
お寺にお住まいで六道輪廻について
その時初めて学びました。
 あれから15年経って、まさか
あの小さかった娘から
六道輪廻をテーマにした映画を
すすめられるとは、感無量です。

 最初に一文で説明されますが、
仏教をもとにした教えを
エンタメ化した作品です。

 実際の六道とは違いますが、
わかりやすくタイトル通り罪と罰を
表しています。
小さな子供には難しいと思いますが
若い方にはわかりやすく
「ならぬこと」を表現していて
面白い挑戦だと思いました。

 主役は犠牲を厭わず、
全力で助ける消防士が殉職するところから
始まります。
 あの世に行くと、なんと19年ぶりの
貴人として6つの地獄の裁きを
乗り越えられる可能性が。。
という興味深い冒頭です。

 相変わらずやや誇張された
凄まじいVFXを使っていて、
おじさんには多少疲れますが(笑)
主題はしっかりしていて
展開も意外性があり、佳作ではないでしょうか。

 そろそろ神仏の逸話を、
数あるギリシャ神話作品のように
作ってほしいなあ、なんて思います。
例えば阿修羅や地蔵菩薩、
日本神話などは今の技術で映像化すれば
スゴイ作品になると思いますが
やはり不敬なのでしょうか?

 ややかけ離れているものの、
入門編としては面白い本作でした。
後編に期待します。
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