カトコウ

哀れなるものたちのカトコウのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ロブスターや女王陛下のお気に入りを撮っている監督。と思うと納得

ミッドサマーやボーの〜のアリアスター監督とか
自分の中ではウェスアンダーソンとかもそうなんだけど

独特な世界観を持った監督たちの作品で
圧倒されることも感心することも多いが
水に合わないとなかなかハマらないことも多く

この作品も特に中盤までが監督の
撮りたい、表したいがフルスロットルで

うーん。ってなりかねなくもある

ただ個人的に割と早い段階で興味深いところもあったりして
そこそこ興味を保ってはみれた

図らずも下ネタぽくはあるが
ベラが快感を覚えたあたりが
宗教観的には禁断の果実のエピソードも意識するところなんだろうけど

確かに
知る。と理する。の違いがここにもあるなと思って
本当に、今の仕事柄普段意識しているところが現れて興味深く感じ

その後のベラの変化、人生の変化をみるに
そこに軸の一つをおくと
興味深いものとしてみれた

中盤以降は仕事として身を売ることも
話の中に入ってきたが

なんとなく最近みた西鶴一代女を思い起こすこともあり
結末、というかそもそも展開は違うけども
女性の自立の一つの形を

どういう気持ちで。かは捉えづらいが
描こうともしているのかなと

そもそも哀れなるものたちが
それぞれなんで哀れなのか

というのも個々のキャラに対して
個々の視聴者に委ねられてるあたりは

映画してるな。と思う

ヤギもまた哀れ
カトコウ

カトコウ