FATMAX夜食のデブロード

ボーン・スプレマシーのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)
3.9
《ジェイソン・ボーン》シリーズ2作目

ヒットしたにも関わらずスタッフ一新で続編という情報は観終わった後に知ったが、監督の名前がダグ・リーマンじゃないという事がとても気になり、当時劇場に"兎にも角にも"という気持ちで馳せ参じた記憶があるw
(個人的にダグ・リーマンは合わない事が多い)

根底にあるストーリーは継続しつつも派手さやスピード感 そして手ブレは増し、全体的にエンタメ色は上がったのだが根底のクソ真面目路線は継続する…という作りはワシ的に

『とても良くなったではないか!』

という感想である。
(当然1作目の方が好きならばそうは思わないだろうけど)


元々スーパースパイ映画なので多少の強引な展開は上手な勢い押しでも構わない。整合性にこだわり過ぎて鈍重な展開になるよりはマシ(と個人的には思っている)。

そして今作は 幾分派手めになっているのに『エンタメ作品として しっかりクライマックスとエピローグでテンションを最大値にアゲてくれる』ワケですよ!

ココ 凄く重要で、やっぱりこういう作品は観終わった後に楽でカードマンがサッカーの話をしている時ぐらいの「クーーーーっ!!」を言いたいワケです。

『ちゃんとクーーーーッ!て言わせてくれるじゃないか!!』とw

1作目は↑コレを言わせてくれる程では無かった。
(というかダグ・リーマン作品はコレを言わせてくれない物が多い)


冒頭の展開で「有りがちな前作キャラクター消費ですか…」と思ったり、ソレがストーリーの動力として必要なモノのとはいえ「私怨の話?」と若干不安になったりしたが、根底にある主人公のアイデンティティーや敵対するCIAの闇を暴く主軸のストーリー展開にブレは無く、〈1作目を超える為には1作目と同じぐらいの出来ではイケナイ〉という事に 情報量でも演出でもブースト掛けて応えた作りにはオッサン満足しっぱなしでしたわ。

監督のポール・グリーングラスはコレ以降チェック入れる様になったモンねぇw


まぁどちらが好みかは もちろん人それぞれだけど、ワシはコッチの方が俄然好き。

同じ好物なメニューの食事でも「元々好きなモノだし普通に美味しいですよ、ええ。」って店と「ウメェじゃんかオイ!また食いに来るぜ大将!!」って店じゃ やっぱ全然違うんですよ、食い終わって外に出る時のテンションがw


という事で、ワシの中では《1作目より面白い2作目》カテゴリーに属する1品となっております。