LGBTのラナ・ペレーが主役のアレックスを演じ、人種差別、性差別、階級差別などを底辺からひっくり返そうとした作品。公開当時のイギリスの社会的雰囲気を風刺しようとしたのでしょうが大コケでカルト映画の仲間入りを果たした作品。もっとはじけて超ブラックなコメディ映画にもなり切れず、風刺映画としてもグロが先立ち説明も多いため今一つピリッとしたものがなかった。風刺するんだったらノッシュの家庭や性癖を見せてはいけない。アレックスがはじけすぎでいまいち感情移入できない。そしてイギリス風お笑いにはいまいちついていけなかった。何故本作がデジタルリマスター作業を経てリバイバル上映されたのか謎が深まる一方でした。当時のブリティッシュロックのファンが、アーティストの(音楽ではない)出演を楽しむ以外、特に観るべきところはないかもしれない。