CGと特殊メイクが進んだこの時代に制作されるべき映画と感じた。
まず物語。現代の多様性社会にメッセージ性のある物語でした。特に差別される側の、背景や心を何も考えず批判することがよくないと感じました。『ノルウェーは共生を前提』このような多方面の考えを持つことが重要と。
加えて、親子の愛、特にお父さんの愛情が素晴らしい。『妻であることに変わりない』このセリフにグッときた。ただし、『会うことが怖い』このセリフからもお父さんの覚悟が半端じゃないのも感動した。
最後の涙ながらの『生きろエミール』様々な複雑な感情を持ちながらも、笑顔で発したお父さんの、その時の考えを察するにいたるには、自分の人生経験が浅いと感じた。あのシーンに何も言えないがただただ涙した。
時折混ざる80年代を彷彿とさせるエレクトロニックな音楽と、時代・技術の変化とともに成し得たVFX、CG、特殊メイク
全てが結集した素晴らしい映画と思った。