人間が動物化してしまう奇病が流行する世界で生きる親子を描いた作品
パニックものかと思いきや序盤から既に人間の動物化に関しては世の中に浸透しているようで、まだ治療法がないために病を発症した人達は施設に隔離されていて、主人公の母親もその1人という状態。
パニックに陥って人を襲ってしまう描写はあるものの、動物化してしまった人が人間を襲うホラーではなく、愛する家族が動物化してしまっても愛し続ける家族愛、そして本人にとっての1番の幸せを考える親子愛が描かれていた。ラストの父親は自分自身も辛いはずなのに、あの選択ができるところに愛情の深さを感じた。
森の中で妻の名(母親)を叫びながら2人で車で走るシーンはとても印象に残った。