けい

大きな家のけいのレビュー・感想・評価

大きな家(2024年製作の映画)
4.2
ドキュメンタリーといえば14歳の栞でお馴染みの竹林監督による新たな作品、今回は児童養護施設で暮らす子供達に焦点を当てており、製作のそもそもの発端は斎藤工から持ちかけられて始まったそう。

児童養護施設で暮らす子供達、と聞くと、馴染みも知識もない自分はなんとなくの印象で、そこで集団で暮らす子供達は事情があって施設にいて、長年共同生活する皆のことを本当の家族ではないけど家族のように感じて過ごしているのかなと思っていたけど、実際はそんなことはなかった。小学生中学生の子であっても、一緒に施設で暮らしている他の子は友達よりは深いかもしれないけど、家族とは違う、あくまで他人と暮らしてるという感覚を口にしていて、自分の認識との違いがあった。

決して大きな起承転結があるような作品ではないけれど、映画館でしか見られない作品で自分が知らなかったリアルな姿を見ることができて貴重な時間だったし、沢山の人の目に届いて欲しいなと思う。
けい

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