ちろる

ブラインドネスのちろるのレビュー・感想・評価

ブラインドネス(2008年製作の映画)
3.6
友人からずっと前に「地味に怖いよー」と、オススメされてたやつ。
たしかに、地味に怖い!そして割とリアル!
だんだん見えなくなって、わけわかんなくなってそれがどんどんウイルスみたいに広がっていったら突然世界がカオス。
「盲目」がマイノリティではなく、マジョリティになった途端、苦しむのは盲目の人たちではなく「見えてしまう人間」のほう。
見たくもない人間のドロドロした醜さをこれでもかと見せられて、目を瞑りたいほど苦しむ主人公ジュリアン ムーアの心の救いは如何に、、、
途中ハイエナのような輩が恐ろしい支配をしていく場面はホラーというより吐き気がした。
でもこれもリアリティ。
哀しきかな人間の極限状態では欲望だけが独り歩きした醜悪さで形作られてるに違いない。
だからパニック映画として他人事として怖いなぁとドキドキ観てることなんてできない。
(メインキャストに日本でおなじみの木村佳乃さん&伊勢谷友介さんが出演してるからというのもあるのかも。)
最後まで、どうなるんだろ??で全然想像出来なかったけれど、、そうきたのね笑
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